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【猫の寄生虫】人間にうつる種類や完全に駆除する薬・治療法まとめ!

胃腸や皮膚に感染すると、下痢やかゆみなど様々な症状を引き起こす寄生虫。猫も例外ではなく、寄生虫に感染するリスクがあります。

教授
猫から人間に感染する寄生虫もあるから注意が必要じゃ。

そこで今回は、猫に感染する寄生虫の種類や感染経路、感染した時の対策や予防について詳しく紹介していきます!

猫が感染する寄生虫の種類と、症状や人間への感染別一覧!

種類 感染経路 症状 人への感染
①猫回虫
(トキソカラ症)
母猫
他の猫
お腹が膨れる
吐く息が甘い
異物を食べる
元気がない
発育不良
痩せる
貧血
皮膚のたるみ
毛づやの悪化
食欲不振
便秘
下痢
嘔吐

感染する
②猫鉤虫 母猫
他の猫
貧血
下痢
血便

感染する
③瓜実条虫
(サナダ虫)
母猫
他の猫
おしりを痒がる
激しい下痢
体重減少

感染する
④フィラリア 母猫
他の犬・猫

疲れやすい
血痰
呼吸困難
貧血
血尿

感染する
⑤トキソプラズマ 母子感染
他の猫
生肉
発熱
感染する
⑥ノミ 草むら
他の犬・猫
強いかゆみ
脱毛
貧血
削痩
化膿

感染する
⑦マダニ 草むら
他の犬・猫
貧血
強いかゆみ
手足の麻痺

感染する
⑧ツメダニ・ミミダニ 草むら
他の犬・猫
かゆみ
フケ
大量の耳垢
黒い耳垢

感染する
⑨ヒゼンダニ
(疥癬)
草むら
他の犬・猫
湿疹
カサブタ

感染する
⑩シラミ 草むら
他の犬・猫
フケ
感染しない

猫の寄生虫①:猫回虫(トキソカラ症)

猫回虫症は「回虫」という線状の虫がお腹の中に寄生する疾患です。生肉や他の猫の糞に付いた虫卵を体内に取り込むと、孵化した幼虫が体内を移動して様々な症状が起こります。

症状

  • お腹が膨れる
  • 吐く息が甘い
  • 異物を食べる
  • 元気がない
  • 発育不良
  • 痩せる
  • 貧血
  • 皮膚のたるみ
  • 毛づやの悪化
  • 食欲不振
  • 便秘
  • 下痢
  • 嘔吐

通常、健康な猫なら回虫に感染してもほとんど症状は出ません。

しかし、免疫の弱い子猫や一度に多数の虫卵を体内に取り込んでしまった猫は、お腹の膨れ、吐く息が甘い、異物を食べる、元気がないなどの症状が出ます。

また、妊娠中の母猫が感染すると、胎盤や母乳を通じて子猫に感染することもあります。

もし人が虫卵を体内に取り込んでしまった場合は、孵化した幼虫が体内を巡り、目や内臓に影響を及ぼすこともあるので危険です。

対処法

疑わしい症状が出たら、まずは病院で検査を受けましょう。陽性反応があれば、抗線虫薬を投与して回虫を駆除します。

うんちに虫卵が混じっていないことを確認できれば、駆除の完了、つまり完治となります。

ただ、猫回虫は母子感染の危険があるため、本来であれば子猫の頃から定期的に駆除を行うのが理想的です。

猫の寄生虫②:猫鉤虫

猫鉤虫は「鉤虫」という口に針を持った虫がお腹に寄生する疾患です。回虫と同様に、母子感染や他の猫の糞から感染する恐れがあります。

症状

  • 貧血
  • 下痢
  • 血便

鉤虫は口にある針で小腸に噛みついて体内にとどまります。消化管が傷ついて出血が続くので、貧血や血便などの症状が出ます。

対処法

貧血や血便などの症状が出たら、まずは病院で検査を受けましょう。

陽性の場合は駆除薬を投与して、うんちに鉤虫の卵が見られなくなったら完治になります。

回虫と同様に母子感染や人への感染の危険性があるので、子猫の段階から定期的に予防をすることが重要です。

猫の寄生虫③:瓜実条虫(サナダ虫)

瓜実条虫は、別名「サナダ虫」とも呼ばれ平たいちぢれ麺のような形をしています。グルーミングの際に、瓜実条虫の幼虫を宿したノミを体内に取り込むことで感染します。

症状

  • お尻を痒がる
  • 激しい下痢
  • 体重減少

通常、感染してもほとんどの猫は無症状ですが、瓜実条虫の一部が切り離されてうんちと共に排泄されることがあります。

また寄生虫の数が増えると、しきりにお尻の辺りを痒がる仕草や、激しい下痢、体重減少が見られるようになります。

対処法

目視で感染が確認できることもありますが、基本的には病院で検査を受けましょう。もし感染していたとしても、薬の投与によって簡単に駆除できます。

また、感染源であるノミの繁殖を防ぐのが一番の予防になるので、ブラッシングやシャンプー、ノミの駆除を定期的に行うようにしましょう。

猫の寄生虫④:フィラリア

フィラリアは糸状の寄生虫で、蚊の媒介によって感染します。犬の病気というイメージが強いですが、猫も感染することがあります。

症状

  • 嘔吐
  • 下痢
  • 呼吸困難
  • 疲れやすい

フィラリアに感染しても、猫の場合は重症化することはほぼありません。

万が一、フィラリアの感染が肺動脈まで達した場合は、咳や呼吸困難、下痢や嘔吐などの症状が出ます。非常に稀ですが、激しいアレルギー反応が出ると突然死することあります。

対処法

フィラリアは症状が出ていればとても危険な状態なので、すぐに病院に連れていきましょう。

猫よりも犬が重症化しやすいので、犬と一緒に生活している場合は、犬のフィラリア予防を徹底することが大切です。

猫の寄生虫⑤:トキソプラズマ

トキソプラズマとは「原虫」に分類される寄生虫の一種で、猫だけでなくほとんどの哺乳類・鳥類に感染します。特に妊婦が感染すると、胎児にも影響を与えるので危険です。

症状

  • 下痢
  • 発熱
  • 血便

子猫に感染した場合は、発熱や下痢などの症状が続き最悪の場合は亡くなってしまいます。また、妊娠中の猫が感染すると、流産や子猫へ感染するリスクがあります。

特に、初めて感染した猫のうんちにはトキソプラズマが混入しているため注意しましょう!

ちなみに、日本で飼われている猫の9割近くが感染未経験ですから、今後気を付けなければなりません。

人が感染した場合は、発熱やリンパ節の腫れなどインフルエンザのような症状が出ます。

対処法

猫の感染が疑われる場合は、病院で抗菌剤を投与して体内の虫を減らします。

残念ながら、現段階でトキソプラズマを1匹残らず死滅させる方法はなく、何度も再発を繰り返す猫もいます。

生肉から感染することもあるので、猫に生肉を食べさせないこと、自分も食べないことを徹底しましょう。

猫の寄生虫⑥:ノミ

ノミは犬や猫の皮膚に咬みついて寄生します。草むらや他の猫など感染源が多いので、日頃からノミの駆除など予防を行うことが大切です。

症状

  • 強いかゆみ
  • 脱毛
  • 貧血
  • 削痩
  • 化膿

ノミが猫の皮膚に咬みつくと、刺激が加わるため強いかゆみや発疹が出ます。また、咬んだ傷口から唾液が侵入すると、アレルギー反応が起こることもあります。

症状がひどくなると、脱毛や掻き傷など炎症が起こるので注意が必要です。

対処法

全身を痒がるような症状が出ていたら、駆除薬を皮膚に直接滴下してノミを死滅させます。

最近では、ノミ、マダニ、シラミを同時に駆除できる薬が市販でも手に入るので、病院に行かなくても対処はできます。

ただ、かゆがる仕草の他に気になる症状が出ていれば、別の病気の可能性もあるので病院で原因を特定しましょう。

猫の寄生虫⑦:マダニ

マダニは直径5㎜程度のダニで、猫の皮膚に咬みついて吸血しながら寄生します。人に感染すると、重大な症状を引き起こすうえ死亡例も出ている危険な寄生虫です。

症状

  • 強いかゆみ
  • 貧血
  • 出血
  • 手足の麻痺

マダニの口には鋭い針のような器官があり、皮膚に咬みかれると強いかゆみや出血が起こります。また、マダニが繁殖すると貧血を起こすこともあります。

さらに、マダニを介して細菌に感染した場合は、バベシア症やライム症など命に関わる病気を併発することもあります。

対処法

ダニは草木から直接猫に飛び移って寄生するので、外でも活動する猫は注意しましょう。

もし猫の皮膚にマダニを発見したら、無理に取り除こうとせず病院に連れていきます。特にメスのマダニは、血液を養分にして卵を産むため、早い段階での駆除が必要です。

かゆみ以外の症状が出ていなければ、市販の薬や専用のシャンプーで皮膚に付いたマダニを駆除します。

猫の寄生虫⑧:ツメダニ・ミミダニ

ツメダニは、猫の皮膚に寄生して他のダニを捕食しながら卵を産み繁殖します。また、猫の耳に寄生するダニは「ミミダニ」と呼ばれています。 

症状

  • かゆみ
  • フケ
  • 黒い耳垢

ツメダニが皮膚に咬みつくと、軽度のかゆみや大量のフケが出ます。

また、ミミダニの場合は、猫の耳たぶから鼓膜までの間に寄生して黒い耳垢を発生させます。

対処法

ツメダニ・ミミダニの感染が分かったら、薬を使って駆除します。

ツメダニの場合は市販薬があるので自宅でも駆除できますが、ミミダニは市販薬がないので病院で処方してもらいましょう。

予防法はマダニやノミと同じで、草むらに行かないこと、定期的にブラッシングやシャンプーをすることで解決できます。

猫の寄生虫⑨:ヒゼンダニ(疥癬)

ヒゼンダニは「疥癬症」と呼ばれる強いかゆみを起こす皮膚病の原因です。肉眼では見えないうえに、皮膚の接触だけで簡単にうつるため注意が必要です。

症状

  • 強いかゆみ
  • 掻き傷
  • かさぶた

ヒゼンダニが皮膚に感染すると、激しいかゆみに襲われて体中を掻きむしるため傷やかさぶたができます。

肉眼では見えない小さなダニですが、皮膚の接触だけで感染するので多頭飼いなら瞬く間に全ての猫に感染します。

対処法

ヒゼンダニは肉眼で見えない大きさで、寄生している部位の特定が難しいため、まずは病院に連れていきましょう。

多頭飼いの場合は、1匹が感染すると皮膚の接触で感染が広がるため、感染した猫の隔離や床・カーペットの洗濯が必要です。

市販薬でかゆみは止められますが、傷は治らないので病院で治療を受けるのがおすすめです。

猫の寄生虫⑩:シラミ

シラミとはフケのような見た目をした白い虫で、猫の毛に寄生して繁殖します。猫に寄生する「ネコハジラミ」は人に感染しませんが、繁殖力が強いので駆除に時間がかかります。

症状

  • かゆみ

ノミやダニに比べると、シラミの症状はそこまでひどくありませんが、大量に繁殖するとかゆみが出ることがあります。

掻きむしると傷ができてしまうので、早い段階で駆除が必要です。

対処法

シラミの駆除薬は市販でも手に入りますが、成虫にしか効果がありません。卵はそのまま皮膚に残ってしまうので、駆除したと思っていても再発することがあります。

予防薬の投与、シャンプーを定期的に行うことで、卵も成虫も落とすことができます。

猫の寄生虫を駆除させるのに必要な費用は?

方法 費用 入手経路
内服薬 1,000円~2,000円 病院
塗り薬(直接皮膚に滴下する) 1,000円~1,500円 病院、市販
スプレー 1,000円~1,500円 市販

猫の寄生虫を駆除するには、内服薬、直接皮膚に滴下する薬、スプレーのいずれかを使用します。

病院では、基本的に内服薬と皮膚に直接滴下する薬を処方されますが、市販ではスプレータイプの駆除薬なども売られています。

お腹の寄生虫には内服薬が、皮膚の寄生虫には塗り薬・スプレーが有効です。寄生虫の種類や症状の出方を見ながら、最適な薬を選びましょう!

猫の寄生虫を駆除する市販薬ってあるの?

猫の寄生虫を駆除する薬で市販されているのは、主に皮膚に直接滴下するタイプ、または直接噴き付けるスプレータイプの2つです。

また、数は少ないですがお腹の寄生虫を駆除する「虫下し」と呼ばれる粉薬も売られています。猫に服用させて卵・幼虫・成虫を全て排泄させて駆除するというものですね。

ただ、寄生虫を目視で確認しない限りは、愛猫の不調が寄生虫によるものか判断できません。

特に胃腸や皮膚に何か異常が見られたら、まずは病院で検査を受けさせましょう!

猫の寄生虫は人に感染する恐れもあるので、日頃から定期的に予防しましょう!

猫に感染する寄生虫は、お腹と皮膚の両方を合わせて10種類以上もあります。

感染源は草むら、生肉、動物の糞、同居している犬や猫など様々なので、日頃から定期的に予防することが大切です。

また、稀とはいえ人に感染すると死亡することもあるので「たかが虫」なんて思わずに、飼い主さんはしっかり対処しましょう!

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