
ジャパニーズボブテイルは日本猫が起源だと言われており、しっぽが短くまるまっているのが特徴的なかわいらしい猫です♪
しかし日本猫が起源だと言われている割には日本での認知度は低く、逆に海外ではよく見かけられ人気を集めている猫種なのです!
今回はジャパニーズボブテイルがどのような猫なのか、特徴や販売価格などを詳しく説明していきます!
目次
画像でチェック!ジャパニーズボブテイルってどんな猫?
名前にも「ジャパニーズ」とあるように、ジャパニーズボブテイルは日本でよく見かける野良猫たちを起源としています。
ボブテイルと呼ばれる短いしっぽを持つ猫は、日本ではよく見かけますが海外ではほとんど見かけることのできない珍しい猫です。
ボブテイルの猫は昔から日本にありふれており、古い伝記では9世紀に中国より猫が送られたとあるそうですが、それより前に猫がいたのかは実は未だに解明されていないようです。
16世紀頃までは猫の飼育は贅沢だとされ、貴族が宮中で紐をつけて飼っていました。
しかし17世紀にねずみが農地を荒らすようになり、それを捕える目的で猫を放し飼いするようになりました。この頃にボブテイルの猫が土着していったと考えられています。
同じ時期に各地で野良猫が見られるようになりました。
1968年、この野良猫を気に入ったアメリカのブリーダーがボブテイルの猫を持ち帰り、繁殖を始めたことがきっかけとなりジャパニーズボブテイルが生まれました。
1976年には猫の血統登録団体であるCFAが、ジャパニーズボブテイルを公式血統として認定し、世界に広く知られることになったのです。
ジャパニーズボブテイルの子猫の値段や販売価格はいくら?
ジャパニーズボブテイルは日本での取り扱いはほとんどありませんが、海外では主流の猫種ということもあり、比較的安価で取引されています。
価格の相場は次の通りです。
子猫 | 15万円~20万円 |
成猫 | 10万円~15万円 |
平均的には17万円前後で販売されていることが多く、ペットショップでの購入よりもブリーダーから購入する方が価格が高くなる傾向にあるようです。
また、海外から輸入する場合には、輸送代などの費用もかかるため、さらに10万円~20万円ほどかかることも頭に入れておくといいでしょう。
ジャパニーズボブテイルの買うにはブリーダー、ペットショップ、里親のうちどれ?
ジャパニーズボブテイルを迎え入れる手段として、ブリーダー、ペットショップ、里親になることの3つが挙げられます。
それぞれメリット、デメリットを挙げて見ましたので詳しく見ていきましょう!
ブリーダーから引き取ることのメリット・デメリット
まずブリーダーから引き取るメリット・デメリットとして、次のようなことが挙げられます。
- 国内で探す手間がかからない
現在、日本国内にジャパニーズボブテイルのブリーダーやキャッテリーは存在せず、ペットショップでの取り扱いもほとんどありません。
そのため、実際に飼うには海外のブリーダーからの輸入を検討する必要があります。
海外にはブリーダーが多く存在しているため、時間をかけてペットショップをめぐる必要なく、目的のジャパニーズボブテイルを見つけることができます。
- 購入費用がかさむ
- 取引に時間がかかる
ブリーダーから引き取るのは探す手間が省ける反面、引き取りにかかる費用が高くなることに注意が必要です。
本来のジャパニーズボブテイルの販売価格に加え、輸送費などの諸費用の負担も増えます。
また、直接海外のブリーダーとやりとりするためには語学力も必要になり、メールのやりとりから実際に迎え入れるまで取引に時間がかかることもデメリットのひとつです。
ペットショップで購入することのメリット・デメリット
次にペットショップで購入するメリット・デメリットとして、次のようなことが挙げられます。
- 購入費用を抑えられる
- すぐに連れて帰ることができる
ペットショップで購入する場合、最大のメリットは購入費用を抑えられるということです。
販売価格のところでふれましたが、ペットショップでは17万円前後でジャパニーズボブテイルを購入することができます。
ブリーダーから輸入する場合に比べると輸入費用がかからず、余分なお金を抑えることができます。直接その場で購入し、すぐに引き取ることができるのもメリットのひとつですね!
- 取り扱いがほとんどないため探すのが困難
ペットショップで購入するデメリットとして最も大きいのが、国内での取り扱いがほとんどないということです。
取り扱いが全くないわけではありませんが、ジャパニーズボブテイルをペットショップで見つけるのはとても難しく、見つけるまで探すには時間もかなりかかることが予想されます。
すぐに飼いたいと思っている方は、ペットショップよりもブリーダーからの購入がおすすめですよ!
里親になることのメリット・デメリット
最後に里親になるメリット・デメリットとして、次のようなことが挙げられます。
- 購入費用を抑えられる
里親になる最大のメリットは、購入費用を最小限に抑えられるということです。
里親で猫を迎え入れた場合には、基本的に今までかかったワクチン代や、避妊・去勢等の手術費用だけで引き取ることが可能です。
また、飼い主を探している猫たちにとっても、新しい飼い主さんの家族になれるメリットがあり、大変おすすめです!
- 募集数がほとんどない
- 審査によって引き取れない場合がある
- 引き取り後も保護主への近況報告が必要
最大のデメリットとしてあげられるのが、里親の募集がほとんどないということです。
ほとんどないと言っても、ジャパニーズボブテイルの血統種の里親募集がないだけで、ジャパニーズボブテイルによく似たしっぽの短いミックスの猫の募集はたくさん見かけられます。
感覚的にはミックスの保護猫であっても、ジャパニーズボブテイルを引き取るのとあまり大差はないかもしれませんね。
保護猫の里親になるためには家庭環境の審査や、トライアル期間を設けて相性を確認してからの引き取りになることもあります。
場合によっては里親になれないこともあるため注意が必要です。
引き取り後も保護主と定期的に連絡を取り、保護猫の近況報告を行う場合もありますので事前にチェックしておきましょう!
人気のジャパニーズボブテイルは黒猫、三毛猫、ロングヘアー!
ジャパニーズボブテイルの被毛は、ホワイト、レッド、ブラック、キャリコなど様々な毛色が認められています。
同じく模様も縞模様やトラ柄など、バリエーション豊かです。
その中でも特に、ブラックやキャリコのジャパニーズボブテイルはたくさんの人々の人気を集めています。それぞれ人気の高いカラーをチェックしておきましょう!
黒猫
三毛猫(キャリコ)
ロングヘアー
ロングヘアーのジャパニーズボブテイルが見かけられるようになったのはつい最近のことで、ロングヘアーが生まれる割合も低いと言われています。
その珍しさから、CFAが公式の血統種として認定したジャパニーズボブテイルの中にはロングヘアーは含まれていません。
それだけ手に入れるのが難しいというのも、人気を集める要因のひとつと言えそうですね!
ジャパニーズボブテイルの特徴は?
そんなジャパニーズボブテイルの特徴をまとめてみましたのでチェックしていきましょう!
ジャパニーズボブテイルの体型、体長!
ジャパニーズボブテイルは一般的な猫と同じようにがっしりとした中型の体型で、日本猫を基としているわりには足が長いのが特徴です。
そして1番の特徴はなんといってもその短いしっぽ!しっぽの長い猫のように柔軟に動くわけではなく、関節でしっかりと固まっています。
何か怪我をしたのかと勘違いをしてしまいそうですが、これは先天性のものでまるまったまま生まれてくるのがなんだか不思議ですね!
ジャパニーズボブテイルはオッドアイの人気が高い!
ジャパニーズボブテイルにはオッドアイの子猫が生まれることも少なくありません。
日本では古来から、片眼が黄系の目色(ゴールドアイ)で、もう一方が青い目(ブルーアイ)の猫を金目・銀目と呼び、縁起のよいものとして珍重してきました。
シャム猫の原産国タイでは、オッドアイの猫を「ダイヤモンドの瞳」と呼んで大切にしていると言われています。
オッドアイは白猫に多いと言われており、滅多に見られないことから非常に人気が高いです。
それぞれ違う色をした両目がとても魅力的ですが、視力が低いなど視覚に障害のある子も多くいるので、事前の理解も必要ですね。
ジャパニーズボブテイルは雑種なの?
ジャパニーズボブテイル基が土着した日本猫ということもあり、雑種の猫のようなイメージもありますよね!
実のところ、日本猫でよく見かける雑種の猫とジャパニーズボブテイルの違いは、ほとんどないと言われています。
しかし日本にいる雑種の猫は海外から流入したシャムやペルシャなどと交配し、海外産の猫の血が混じっている猫も多くいます。
ジャパニーズボブテイルは、海外から猫たちが流入する前の純日本猫の姿のまま海外に持ち込まれ繁殖していきました。
品種改良も行われ、必ずしっぽの短いボブテイルになるように生まれてきます。
日本にいる雑種の猫は様々な猫の血を引いているため、しっぽの長さもまちまちであったりなど微妙な違いもあるようです。
海外で人気のジャパニーズボブテイル!どんな性格なの?
気になるジャパニーズボブテイルの性格は次のとおりです!
- 遊び好きで社交性が高い!
- 頑固な寂しがり屋!
- おしゃべり好き!
それぞれを詳しく見ていきましょう!
遊び好きで社交性が高い!
ジャパニーズボブテイルは、一言で表すととても大人な性格の猫だと言えます。
他に飼っているペットがいても無理に争うこともなく、すぐに仲良くできる社交性の持ち主です。他の猫種と比べても環境にうまくなじめる子が多いため、多頭飼いにも向いています。
もちろん飼い主さんにもすぐになついてくれますよ♪
また、ジャパニーズボブテイルは非常に遊び好きな性格で、なおかつ賢い子が多いので、しつけにも困ることはありません!
ジャパニーズボブテイルに与えるおもちゃは、少し頭を使うようなものを与えてあげるのがいいでしょう。
教えれば芸を覚える事や、リードを付けてお散歩に行く事もできますよ!
頑固な寂しがり屋!
実はとても寂しがり屋さんはジャパニーズボブテイル。1匹で飼うよりも多頭飼いの方が向いているようです。
もちろん個体差があるため、多頭飼いを検討する場合は、迎え入れたジャパニーズボブテイルの性格も考慮してくださいね。
ジャパニーズボブテイルが甘えてくることは少ないですが、甘えた仕草を見せたときにはめい一杯構ってあげてるようにしましょう!
頑固な性格の子も多いので、この餌は嫌だとかおもちゃが気に食わないなどといったこともよくあるようです。
そのようなときにはうまく機嫌をとりつつ、付き合っていってあげましょう!
おしゃべり好き!
ジャパニーズボブテイルはおしゃべり(よく鳴く)な子が多いと言われています。
驚くほど声色の範囲が広く、様々なトーンでお話ししていますが、決して鳴き声がうるさいということはありません。
聞くにつれてどんどんその鳴き声のとりこになっていくこと間違いなしですよ♪
ジャパニーズボブテイルの平均体重、平均寿命はどれくらい?
ジャパニーズボブテイルの平均体重、平均寿命はそれぞれどのようになっているのかチェックしていきましょう!
平均体重
ジャパニーズボブテイルの平均体重は次のとおりです。
オス | メス | |
---|---|---|
一般的な猫 | 3kg~5kg | 2kg~4kg |
ジャパニーズボブテイル | 2kg~3.5kg | 3kg~4.5kg |
体は中型でフォーリンタイプ、成猫の体重は2kg〜4.5kgほどになります。一般的な猫と比較すると少し小柄に育つ子が多いようです。
- フォーリンタイプ…スレンダーながらも筋肉質な体型のこと。
スレンダーな体格で、ほどよく筋肉もついているため、小さめに育ってもあまり心配する必要はないかもしれませんね!
平均寿命
ジャパニーズボブテイルの平均寿命は次のとおりです。
一般的な猫 | 15歳前後 |
ジャパニーズボブテイル | 12歳~15歳 |
一般的な猫と比較すると若干短命であるようですが、あまり大きな差はありません。実際に平均寿命以上に生きたジャパニーズボブテイルもたくさん存在しているようです。
ジャパニーズボブテイルに長く生きてもらうためには、やはり普段の生活からこだわっていく必要があります。
頑固な子では質のいい食事でも食べてくれないなんてこともあるかもしれませんが、食事内容や運動量など日頃から見直して長く生きてもらえるような工夫も大切ですね。
ジャパニーズボブテイルの飼い方、お手入れ方法は!
ジャパニーズボブテイルの飼い方もチェックしておきましょう!
体型維持を心掛ける!
ジャパニーズボブテイルはスリムな体型が特徴的ですが、それをたもつためには体型維持が欠かせません。
おもちゃを与えてあげれば1匹でも遊ぶことができますが、一緒に遊んであげたり、走り回れる空間やキャットタワーなどを用意してあげるのがいいでしょう。
ごはんの量も気を配り、スレンダーな体型を維持させてあげてくださいね!
ブラッシングは週1で!
ジャパニーズボブテイルは短毛種・長毛種共に存在します。
短毛種のジャパニーズボブテイルは、他の短毛種と比較しても抜け毛が少ないため、週に1度のブラッシングで問題ありません。
長毛種の場合は抜け毛が多いので、週に3・4回程度ブラッシングをしてあげるのが理想ですね。
ジャパニーズボブテイルを飼うのに向いている条件はこれ!
ジャパニーズボブテイルはその性格もあり、たくさんの方におすすめができる猫種です!
その中でも次のような方は相性ぴったりではないでしょうか?
- 頑固な性格と向き合える
- 多頭飼いをしている
- 運動量や食生活にも気を配れる
餌や家具など、ジャパニーズボブテイルが頑として嫌がるものは、すぐに新しいものに替えてあげられる忍耐力の持ち主の方は相性ぴったりですね。
また、他のペットがいる家庭では、ジャパニーズボブテイルの寂しさをカバーすることができるのでおすすめです!
もちろん、運動量や食事量にも気を付けて、体型の維持も欠かさずに行ってあげてくださいね。
ジャパニーズボブテイルについて詳しく見ていきましたがいかがでしたでしょうか?
名前に「ジャパニーズ」とあるにも関わらず、輸入しないと飼うことができないなんてとても珍しいですよね!
ジャパニーズボブテイルの魅力的な姿を実際に飼って見てみてくださいね!