もしかして病気…⁉︎猫の元気がない時に考えられる原因や病気や対処!

大切な愛猫の元気がない!そんな変化に気づいたら、飼い主さんとしてはとても不安なものです。早く普段のような元気いっぱいの姿を見せてほしい、と願いますよね。

ニシ教授
猫の元気がない原因や理由には、さまざまなものがあるんじゃ。

病院に行くべき病気なのでは?それとも一時的なもの?よほど経験がない限り、なかなか判断がつきません。そんな時に適切な対処ができるよう、考えられる理由や病気の可能性を知っておきましょう。

症状別!猫の元気がない場合に考えられる原因と対処法!

愛猫の様子がおかしい場合、しばらく様子を見るか、すぐに病院に向かうか、飼い主さんが判断をしなければなりません。

猫の元気がない原因は、それほど心配のいらないものから、緊急を要するものまで、さまざま。でも、猫は、痛い、苦しいところがあったとしても、言葉で訴えることができません。その上、猫は本能的に体の不調を隠したがる動物です。

ニシ教授
野性時代の名残りってやつじゃ。ほかの野生動物に弱みを見せると、狙われるかもしれんからのう。
みーちゃん
そっかー。元気がないって、早く気づいてもらえるといいんだけどな。

ですが、猫の症状や状況を読み取れば、原因や対処法をある程度判断することができます。単に元気がないだけではなく、ほかに次のような状況や症状がありませんか?

  • 食欲がない(食欲不振)
  • 食欲はあるが元気がない
  • 寝てばかりで動かない
  • よだれを垂らしている
  • 何度も吐く、吐いた後は元気がない
  • 喧嘩をしてから餌を食べない
  • 猫の鼻が乾いている
  • 鳴かない
  • ワクチン、予防接種後
  • 避妊・去勢手術後

では、症状ごとに原因と対処法を確認していきましょう。

食欲がない(食欲不振)

普段ご飯を催促してくる子の食欲がない、フードを残している。そんな猫の食欲不振につながる原因は数多くあります。

  • 内科的な病気(肝臓や泌尿器の異常、感染症、糖尿病など)
  • 見えない部分のケガ、骨折
  • 口内炎、歯周病など口の中の病気
  • 精神的なストレス

対処法

このうち心配のないものは、ごく軽いケガや一時的なストレス。また、単にフードが気に入らない、飽きた、という理由であることも。猫の様子を見て、痛みのある部位を探し当て、あるいは環境やフードの見直しをしてあげましょう。

それ以外の場合だと、獣医の診断を受ける必要があります。

病院へ行く判断基準は、フードを食べていない時間の長さです。成猫では、24時間以上の絶食を目安にしてください。

ただし、子猫の場合はもっと早い段階で受診する必要があります。

月齢 時間
1ヶ月~2ヶ月 8時間
2ヶ月~3ヶ月 12時間
3ヶ月~4ヶ月 16時間

この時間を超えて食べない場合は、最寄りの動物病院に向かってください。

食欲はある

なにかしら不調を抱えている猫でも食欲はある、という場合もあります。そんな時、考えられる原因はこれです。

  • 精神的なストレス
  • 見えない部分のケガ、骨折
  • 糖尿病
  • 甲状腺機能亢進症

対処法

まず、近頃猫の環境や行動に普段と違うところがなかったか、思い返してみてください。食欲がいつも通りならもっとも可能性が高いのはストレスです。

物陰にひそんでいる時間が多いようであれば、ケガを負っているのかもしれません。しきりに気にしている部位がないか様子を見てあげましょう。

注意したいのは、糖尿病、甲状腺機能亢進症のように、病気であっても食欲が増すケースがあること。これらの病気は早期発見が難しいことも頭に留めておき、心配なら病院での診察を受けましょう。

寝てばかりで動かない

普段から寝ていることの多い猫ですが、いくらなんでも寝すぎなのでは!?と感じたら、体のどこかに痛みがある可能性が高いです。

特に激しい痛みの出やすい病気には、次のようなものがあります。

  • 関節炎
  • 膵炎
  • 膀胱炎

早めに動物病院へ連れていって、診断を仰ぎましょう。段差のある場所での動作や食欲、トイレの様子など、家庭で気づいた変化を伝えるようにしてください。

よだれを垂らしている

いつも身ぎれいにしたがる猫がよだれを垂らしている場合、このような原因が考えられます。

  • 口の中の異変(口内炎、歯周病、異物)
  • 内科的な病気(感染症、熱中症、白血病、中毒など)

対処法

どれが原因であっても、対応を急ぐ必要があります。口の中の異物を発見しすぐに取り除けた場合を除いて、できるだけ早く獣医さんに診てもらいましょう。

口のあたりに触れて痛がるようなら、口の中のトラブルである可能性が高いですが、内科的な病気から口内炎に発展しているケースや歯周病からほかの病気に進行するケースもあります。

出血や炎症がないか、よだれのニオイがおかしくないか、という点に注意を払っておきましょう。

また、室内の温度や誤飲の可能性など思い当たることがあれば、原因が特定しやすくなり、スピーディーな治療に繋がります。

何度も吐く、吐いた後は元気がない

お腹の毛玉を吐き出す習性のある猫のこと。吐くことをつい軽く考えがちですが、何度も繰り返し吐くのは明らかな異常です。吐く原因は、次のようなことにあるのかもしれません。

  • 誤飲、誤食
  • 内科的な病気(感染症、中毒、消化器系の疾患)

対処法

猫の吐く回数が多いのなら、すぐに病院に出かけてください。

おもちゃやその部品、中毒性の物質などを飲み込んでいる場合、早めの対応が必要です。時間をおくほどに、外科手術という可能性が高まります。

また、内科的な病気である場合も同じく緊急を要します。たびたび吐くことによって脱水症状となる可能性も無視できません。

落ち着いて、吐いた回数や状況、吐いたものに血が混じっていないかなどをチェックして、獣医さんに伝えましょう。

たまに1回吐く程度で、下痢や食欲不振、体重減少が見られなければ、それほど心配はいりません。

喧嘩をしてから餌を食べない

餌を食べずに元気がない…。そんな時、多頭飼いや外出猫でありがちなのが、喧嘩が理由であるケースです。帰宅時の慌てた様子や出血などからそれが推測できるでしょう。

喧嘩をした猫は、体の傷以上に精神的なダメージを受けていることがあり、飼い主さんでさえ容易に触らせてくれないこともままあります。

ダメージを受けた猫の多くは、物陰にひそみ、睡眠で回復しようとしますが、状態のわからない飼い主さんとしては心配ですね。

対処法

大きな呼吸の乱れや吐血などがなければ、家庭でしばらく様子を見守りましょう。その際に次のようなことに注意します。

  1. 大きな声を上げて余計興奮させないこと
  2. 部屋の温度は少し高めに設定する
  3. 約3時間に1回程度、様子を確かめにいく
  4. 体に触れても大丈夫なら、ケガの状態を確認する
  5. 24時間を超えて飲食しないなら病院へ行く

1日あけ、愛猫の様子が落ち着いてきたとしても、ケガの悪化や細菌感染を防ぐために病院で受診しておいてくださいね。

猫の鼻が乾いている

猫や犬の鼻は湿っているという印象があります。しかし、鼻が乾いている状態=すべてが異常、というわけではありません。

猫の鼻が乾いているのは、次のような時です。

  • 眠っている時やその前後
  • 分泌液が出にくくなっている時
  • 熱が出ている時
  • 脱水症状を起こしている時

健康な猫であっても、あまり嗅覚を使わない睡眠時には鼻が乾きがち。また、猫が高齢となって粘液の分泌量が落ちたために鼻が乾いていることもあります。

対処法

鼻の乾きが体調不良によるものかそうでないかを判断するには、普段から愛猫の状態をさりげなく観察しておくことが大切です。

鼻が乾いている一方で、涙目になっているようなら、病院で調べてもらいましょう。鼻腺がつまって涙腺にも影響を及ぼしている可能性があります。

あきらかに発熱している場合も病院で診てもらってください。毛布でくるんで体温を保つ、意識的に水分補給をする、といった応急処置を施しておきます。自分で飲めない猫にはスポイトや湿らせたガーゼなどで水を与えましょう。

熱中症が疑われる状況なら、濡らしたタオルをあてて体を冷やし、応急処置とします。

みーちゃん
うーん。最近、喧嘩もしていないし、鼻も乾いていないんだけどな。
ニシ教授
おや、そういえば、今日のキミは元気がないのう。

鳴かない

あれ、しばらく愛猫の声を聞いていない、それに元気がない、と思ったら、このような原因がないか疑ってください。

  • 鳴きすぎで声が枯れた
  • 精神的なストレス
  • 誤飲、誤食
  • 感染症による咽頭炎

対処法

猫が鳴かない原因もさまざまなので、飼い主さんがここ何日かの状況や変化を読み解くことがカギとなります。

声が枯れるほどまで猫が鳴いたのは、長時間の留守に耐えかねたからかもしれません。

また、のどに異常がないにもかかわらず、精神的なストレスで鳴けなくなってしまうこともあります。すみやかにストレスの要因を取り除いて、様子を見ましょう。

病院に行くべきなのは、誤食や病気の可能性がある場合です。おもちゃの一部が見当たらない、くしゃみや鼻水などの症状に気づいたら、動物病院の先生に任せましょう。

ワクチン、予防接種後

猫は、ワクチンなどの予防接種の後に元気がないことがあります。しかし、フードを食べない、熱が出る、といったことがあっても、ほとんどは軽いもの。いわば副作用の一種です。

慣れない場所でいつもと違うことをされた、というストレスもあるかもしれません。1、2日そっとして様子を見ているうちに、元気を取り戻すでしょう。

ただし、何日も続くようなら、かかりつけの病院に相談してください。

気をつけたいのは、まれにアレルギー症状となって出る場合があること。ワクチン接種によるアレルギー反応には、2つの種類があります。

即時型アレルギー 接種直後から20分以内 血圧低下、呼吸困難、けいれんなど
遅延型アレルギー 接種の数時間後から24時間以内 顔の腫れ、じんましん、嘔吐、下痢など

接種後20~30分の間は病院で過ごすようにし、丸1日間は猫の変化に気を配ってあげてください。もし何かあっても対応しやすいように、できれば午前中の早い時間に注射を受けておくとよいですね。

避妊・去勢手術後

避妊・去勢の手術後に元気がないなら、ズバリ原因はそれ。大抵の猫にとっては初めて経験する大きな出来事です。いつものようにモリモリ餌を食べられなくても不思議ではありません。

手術中、手術後にはこのような影響を受けています。

  • 麻酔の影響
  • 傷口の痛み
  • 精神的なストレス
  • エリザベスカラーによる不快感

対処法

ほとんどの場合、1、2日後には落ち着いてくるので心配いりません。ただし、3日を過ぎても様子がおかしければ、動物病院で相談してください。

食欲が出ずドライフードを食べにくそうにしているのなら、ウエットフードに切り替えるのも1つの方法です。

ニシ教授
キミも何か心当たりはないのかね?
みーちゃん
特に鳴いたわけじゃないし、ワクチン接種は大分前だし。でも、フード残してるって飼い主さんに心配かけちゃった。はあ…。

猫の年齢別!元気がない理由や注意すべき病気!

ここまで症状別の原因や対処法を見てきましたが、猫自身の年齢も理由を探るヒントとなります。子猫(1年まで)、成猫(1~7年)、老猫(7年以上)それぞれのケースに着目してみましょう。

子猫の元気がない場合

子猫の様子がいつもと違う場合、まず感染症の心配をしなければなりません。まだ成猫ほどの免疫力をつけていない子猫は、下のような感染症にかかりやすいのです。

  • 猫カリシウイルス
  • 猫ヘルペスウイルス
  • 猫クラミジア

子猫は体力的にも未熟なので、食欲不振、下痢があれば、急変する可能性があります。容体に注意し、早めに動物病院で診察してもらってください。

成猫の元気がない場合

比較的元気に過ごす年齢ですが、トラブルや病気がないわけではありません。この年齢に多く見られるのが次のようなケースです。

  • 尿路結石
  • 膀胱炎
  • 誤飲、誤食

トイレの回数やおしっこの量にいつもと違うところが見受けられたら、動物病院に連れていきましょう。

また、猫が肥満ぎみになると、糖尿病のリスクが高まります。常日頃から、食事管理を意識しておきたいですね。誤飲、誤食を防ぐためには、猫が興味を示しそうなものを片づけておきましょう。

老猫の元気がない場合

猫も長生きできる時代になってきたとはいえ、やはり年齢が上がるにつれて病気にかかりやすくなります。老猫で注意したいのは、こんな病気です。

  • 腎臓疾患
  • ガン
  • 糖尿病
  • 肝臓疾患
  • 甲状腺機能亢進症
  • 認知症

少しでも早く愛猫の異常を見つけるため、大きな目安となるのが体重の変化です。定期的に体重を測り、いちじるしく減少していないか、チェックするようにしてください。前月より5%以上減っていれば、注意が必要です。

7歳を過ぎたら、健康診断のペースを半年に1回にしてもらうことをおすすめします。

みーちゃん
教授も何があるかわからないんだから、健康診断を忘れないで。
ニシ教授
おや、優しいことを言うのう。こりゃ、ますますいつもと違うぞ。
みーちゃん
ソコはいつもと一緒よ!ムシャムシャ。

猫の元気がない原因は季節によるものの可能性もあり!

人間と同じように、猫の体調も季節や気温の変化に影響を受けます。近頃、猫の元気がないのはそのせいかもしれません。

人にとっても猫にとっても快適な気温であるはずの春。ですが、猫によっては、こんな落とし穴が待っています。

  • 花粉症
  • 家庭環境の変化
  • 春の換毛期
  • 発情期

春は異動やお引越しの季節。人間の家族構成や住まいが変われば、当然猫も変化を感じ取り、場合によっては、それがストレスとなって現れることもあります。いつもよりかまう時間を取ってケアをしてあげましょう。

また、多くの人が悩んでいる花粉症、猫もなることがあるんですよ。外出後の衣服や洗濯物につく花粉に気をつけましょう。

猫ならではの春の悩みとしては、換毛期や発情期を迎えること。抜けた毛を飲みこんで毛球症をひどくしないよう、ブラッシングやシャンプーを普段より念入りにしてあげてください。

発情期によるストレスを防ぐには、去勢、避妊手術を行うのがなによりです。

季節が変わって暑い夏。どちらかといえば寒さより暑さに強い猫も、高い気温や湿度にどこまでも耐えられるわけではありません。環境次第で次のような症状が出ることがあります。

  • 夏バテ
  • 熱中症
  • 虫(ノミ、ダニ)による害

高い気温が予測できる日には、飼い主さんの外出中もエアコンをかけてあげましょう。設定温度は、人より少し高めの28~30℃に。

エアコンが切れる、寒すぎる、といった問題にも猫が自分で対処できるよう、決してドアを閉め切らないでくださいね。

そして、気温が上がってくると、やっかいな虫が元気に活動し始めます。

ノミの発生は単に刺されるとかゆいというだけでなく、感染症となる可能性や人への害にも繋がります。見つけたら、専用のシャンプーや薬で駆除しましょう。

マダニを寄せ付けないためには、生息しそうな野外に出さないことが一番です。感染の恐れがあるなら、ノミやダニの予防薬を使ってあげてください。

ようやく涼しくなってくる秋、体感的には心地よい季節でも、猫が元気を失う要素はあります。

  • 秋の換毛期
  • 花粉症
  • 秋バテ

春と同じく、秋にも抜け毛が多く発生する換毛期を迎えます。更に、春とは違った植物の花粉が飛びやすいのが秋です。

そういえば去年も同じ時期に様子が変だった、という場合は、季節性の症状である可能性が高いですね。

気温の変化に体が対応できず、だるい、疲れがとれない、といった症状に出るのが秋バテ。人と同様、猫が秋バテとなると、体力が落ち、感染症にもかかりやすくなってしまいます。

愛猫が取っている水分量を気にかけ、食欲が出ないようなら、消化しやすいフードに切り替えてあげましょう。

気温の下がる冬。室内は暖房しているから、といって油断はできません。このような病気で猫の元気がなくなることがあります。

  • 感染症
  • 泌尿器疾患
  • 脱水症状
  • 火傷

ウィルス性鼻気管炎、猫カリシウイルス感染症といった病気は冬以外にもかかることがありますが、低温や乾燥でウィルスが活性化しやすいため、冬場は特に注意したいもの。

また、気温が下がってくると、猫はあまり水を飲まなくなる傾向があります。水分の摂取量が少なくなると、膀胱炎や尿路結石、腎臓病の悪化などに繋がりかねません。場合によっては、脱水症状となることも。

飲み水の置き場を増やす、水飲み場やトイレ空間も暖かくしておく、といった配慮をしてあげましょう。暖房器具によっては、火傷、低温火傷の心配があることを忘れないでください。

ニシ教授
ふむふむ、キミのおかしな理由がわかったぞ。ワシのせいじゃな。
みーちゃん
やっぱり!教授ならわかってくれると思ってた。宿題が多すぎるって。
ニシ教授
いやいや、キミの場合はおやつの食べ過ぎじゃな。しばらく禁止しなくては。
みーちゃん
え~、そんなあ。
まとめ

いつもはよく食べる猫がフードを残したり、部屋の隅から出てこなかったり。体調が悪い猫に元気のない理由を聞いても、答えてはくれませんよね。

考えられる原因はさまざまで、しばらく見守っていれば回復することも、あるいは急いで病院に行くべきケースもあるでしょう。

いざという時に判断に迷わないよう飼い主さんができるのは知識を備えておくこと。そして、愛猫を冷静に観察すれば、いたずらに心配することなく今すべき対応が見えてきますよ。

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