アビシニアンの性格が凶暴化!?その原因と効果的な対処法まとめ!

ある日不意に凶暴化してしまったアビシニアン。もともと鋭い爪と歯を持つ動物であるだけに、同じ家庭内で攻撃の的とされてしまうと、恐怖心さえ感じてしまいますね。

ニシ教授
ほんのさっきまでかわいい仕草で甘えていたアビシニアンが、急に襲ってくるという例もあるようじゃ。

性格が変わったかのような、このアビシニアンの突然の凶暴化は、一体何が原因なのでしょうか?そして、元のように飼い主さんと仲の良い関係に戻れるのでしょうか?

アビシニアンが凶暴化してしまう原因や対処法を探ります!

アビシニアンってもともと凶暴な性格なの??

凶暴化したアビシニアンは、敵意をまるだしにして唸ったり攻撃してきたり。あんなに親しくすり寄ってきた昨日までが嘘のようです。そんな愛猫の姿を目にすると、信じられない気持ちでいっぱいになりますよね。

アビシニアンという猫は、もともと凶暴な性格をしているのでしょうか?いいえ、もちろん、そんなことはありません。

みーちゃん
え~っ、何それ。イキナリ攻撃するだなんて、どういう性格してるんだろう。教授もそう思わない!?
ニシ教授
いや、そのアビシニアンには、それなりの事情や原因があるのかもしれんぞ。まずは本来のアビシニアンの性格について、おさらいじゃ。

多くのアビシニアンは、このような性格や特徴を持っています。

  • 人懐っこくて甘えん坊
  • 賢くてしつけしやすい
  • 運動神経が良くいたずら好き
  • 神経質なところがある

アビシニアンは、キリっと引き締まった表情にも似合わず、甘えん坊です。ツンとしたところがなくて、人にどんどんすり寄ってきます。

帰宅した飼い主さんの後をついて回ることやかまってほしいと訴えてくるのは、アビシニアンによく見られる行動です。

頭が良くて、人の話し言葉をよく理解してくれるので、しつけが楽と感じる飼い主さんも多いようですね。

また、スラリとした筋肉質な体は運動神経に優れ、跳んだり走ったり活発に遊ぶことを好みます。元気があり余って、ものを落っことしたりぶつかったり。飼い主さんは、いたずらものの仕業に苦笑いすることもしばしば。

アビシニアンを飼っているなら、こんな長所や短所を実感したことがあるのではないでしょうか?

そんなほほえましい生活の風景には、凶暴化する要素なんて、どこにもないように思えます。

ですが、人や環境など周囲の状況を見て取れる賢さがあるだけに、アビシニアンに神経質なところがあるのは確かです。

アビシニアンが凶暴化してしまう原因はこれ!

飼い主さんからすると愛猫の凶暴化は、まったく理解しがたいものかもしれません。

しかし、アビシニアンの神経質という性格は、言いかえれば鈍感ではないということ。普段はのんびりと暮らしているように見えても、小さな出来事やわずかな環境の変化がアビシニアンにとっては大きなストレスとなる場合があります。

きっかけはささいなことであっても、アビシニアンの凶暴化の多くは、なんらかの原因があって始まったのだと考えられるのです。

そこで、凶暴化の原因を探るべく、可能性のある要因を4つ挙げていきますね。

環境の変化によるストレス

アビシニアンを取り巻く環境に何かしらの変化があったことで、ストレスが生じることがあります。

大きな出来事としてありがちなのは、まず引越しです。猫に人の事情はわかりませんから、ある日突然変わってしまった室内の様子にストレスを感じるのも無理はないでしょう。

しかし、凶暴化のきっかけはそういったわかりやすいものとは限りません。猫の聴覚や嗅覚は、人間より優れているため、飼い主さんの気づかないわずかな音やニオイをとらえていることもあり得ます。

例えば、こんな音はどうでしょうか?

  • 住居の近くで行われている工事の音
  • はるか遠くの空で響いている雷の音
  • 季節柄神社で鳴っているお祭りの音
  • 近隣から聞こえてくる人の怒鳴り声

いつもと違う音は、室内で過ごしている猫にとっては正体のわからないものです。そういった正体不明の音に強い恐怖心を抱いているのかもしれません。

また、窓の外から漂うニオイに見知らぬ猫ほかの動物の存在を察知していることも考えられます。

アビシニアンの四歳、メス猫を子猫の頃から飼っています。一昨日、リビングの窓ごしにノラ猫を見つけ今まで聞いた事ないような声で威嚇していました。家には二歳になる子供も居るため、子供がケガをしては…と思い急いで子供を抱っこしようとした途端、私の足に襲いかかり靴下が血で真っ赤に染まる程のケガをしてしまいました。

こちらは、窓の外にいる猫を実際に目で見た例ですが、野良猫を威嚇した直後、室内にいる飼い主さんを攻撃するという転嫁行動を起こしています。

  • 転嫁行動…何かがきっかけで興奮し、攻撃したいという気持ちを持った時に、直接的な相手ではなく、本来無関係な相手にぶつける行動。

転嫁行動は、その1度で収まる場合もあれば、長く尾を引くこともあります。このアビシニアンは、その後も同じ部屋に入るたびに、攻撃的な態度を取っています。

そして、家庭内では、新たな猫のメンバーが加わる、飼い主さんの家族構成が変わるといった出来事も、ストレスを感じる原因となるものです。

飼い主との距離感によるストレス

新しい猫や人間の家族が増えることは、それ自体がストレスとなるばかりではありません。

それにより、もともといたアビシニアンと大好きな飼い主さんとの距離感に変化が生じることだってあるのです。

新入りの猫が加わったり赤ちゃんが生まれたりすれば、誰だってそちらに注目しがちですよね。何気ない飼い主さんの行動が、甘えたがりのアビシニアンの嫉妬心を刺激しているかもしれません。

もちろん、新しいメンバーとは無関係に、単純に愛猫をかまう時間がなくなった、という場合も同様です。

仕事や家事に追われ、以前ほど愛猫と遊ぶ暇がなくなった、なんてことはありませんか?

かまってもらいたいのに相手をしてもらえないアビシニアンは、飼い主さんとの間に距離を感じて、不満やストレスをつのらせているのかもしれません。愛猫との関係がうまくいっていると思い込んでその状況を続けていると、ストレスはたまる一方に!

また、逆に、飼い主さんが自分の都合で愛猫にかまいすぎてしまう、スキンシップを取り過ぎてしまう場合も、ストレスを生んでしまいます。

アビシニアンが嫌がる行動によるストレス

大事な愛猫が嫌がる行動なんてしていない、するわけがない、と大抵の飼い主さんは考えているのではないでしょうか。でも、しつけと考えての行為ならどうでしょうか?

飼っている猫アビシニアン(オス・3歳)の性格が急変して、かなり悩んでます。

10日ほど前に、私のご飯を取ろうとするので「こら!」頭をコンと叩いてしまいました。
それから今までの3年間が嘘のように、凶暴な猫になってしまいました(:_;)

もちろん体罰しないにこしたことはありませんが、この飼い主さんも軽く叱るつもりであったはずです。

それがアビシニアンにとっては攻撃されたと感じられ、ひどくショックだったのかもしれません。それまで仲良く暮らしていたのに、このアビシニアンは寝ている最中も飼い主さんの行動に神経をとがらせているような状態となっています。

また、飼い主さんの意思とは無関係の「事件」もストレス要因となり得ます。

1ヶ月半程前の夜中に携帯の地震速報のアラームで、半狂乱になり一週間ほど凶暴化したアビシニアンのメス2歳に困っています。
その時は唸り、威嚇し、おもらしをしながら逃げ惑い、何日かしても夜になるとふとした時に凶暴化していましたが、朝になると甘えて起こしに来てくれていました。

こちらのアビシニアンは、地震速報の思わぬアラームが凶暴化のスタート音となってしまったようです。ずっと攻撃的なわけではなく、普段は飼い主さんに甘える姿も見せています。

しかし、その後もふとした拍子に唸り声を上げたり走り回ったりすることがあり、飼い主さんも対応に困っている様子。アビシニアンの頭の中で恐怖がよみがえっているのかもしれませんね。

このほか、飼い主さんの方では無意識であっても、きついニオイが愛猫にストレスとなっている場合も。例えば、猫が嫌がるのはこんなニオイです。

  • 飼い主さんの好んでいる香水
  • 何気なく洗濯機に入れている柔軟剤
  • 掃除を怠った猫用トイレから発しているニオイ

トイレのニオイはともかく、香水や柔軟剤は、飼い主さんが心地よいと感じながら使用しているもの。愛猫が「臭い!」と感じているとは、なかなか思い至らないのではないでしょうか。

このように、飼い主さんの側では全然そんなつもりはなくても、アビシニアンの嫌がることをしている可能性があるのです。

人より敏感な感覚を持っている猫の嫌なことを想像するのは少し難しいかもしれませんが、1つ1つ思い当たる原因を探っていってみてください。

病気によるもの

いろいろな可能性を消去していっても残るものがない、要素が見当たらないという場合には、病気が原因ということも考えられます。

凶暴化という異常行動に現れる猫の病気としては、まず肝性脳症が挙げられます。

  • 肝性脳症…なんらかの疾患が原因で肝臓機能が低下し、分解されるべきアンモニアや毒素が残って、体を巡り、脳へも障害をもたらすこと。

肝性脳症では、ほかに、よだれをたらす、痙攣、下痢、食欲不振、嘔吐、発育不全といった症状が見られます。おかしいな、と感じたら、早めに動物病院で診てもらいましょう。

内服薬や食事療法による治療、もととなっている病気によっては手術が行われることもあります。

また、猫の知覚過敏症も、凶暴化を含め、さまざまな問題行動を起こすものです。

  • 知覚過敏症…背中や尻尾などに違和感を感じ、恐怖心や混乱から発作的に問題行動を起こすこと。

知覚過敏症では、ほかの猫や人に対して攻撃的になるほか、背中を痙攣させる、しつこくグルーミングをする、瞳孔が開いている、自傷行為なども見られます。発症する原因についてははっきりとしていません。

行動療法や薬物療法で緩和できることもあるので、動物病院に相談してみてください。

みーちゃん
みんな、それぞれ何かを抱えているかもしれないってことね!うっうっ。
ニシ教授
キミのように単純だと、そんなにストレスもないかもしれんのじゃが…。
みーちゃん
教授!私の耳もよく聞こえるのよっ!

アビシニアンが凶暴になってしまった時の効果的な対処方法は3つ!

パニックになって凶暴化したアビシニアンは、人間よりはるかに小さな体でありながら、思わぬ攻撃力を持っています。怖い!と身がすくんで、どう対応したらよいのかわからず、慌ててしまうこともあるでしょう。

そんな時にも、まず飼い主さんが落ち着いて!

次のような対処方法を試してみてください。

1.落ち着くまでは隔離する

一旦距離を置くために、猫を人から隔離します。愛猫をその場から移動させるのが難しければ、飼い主さんの方で離れましょう。

距離を置くための対処法
  • 愛猫が暴れている部屋の扉を閉める。
  • ケージに入った瞬間を狙って閉じ込める。
  • ケージにはできれば布をかけ、人の動きが目に入らないようにする。
  • 大きな段ボールや押し入れを利用する。

なでてやって落ち着かせたい、という気持ちもわかりますが、今のアビシニアンは興奮状態。

恐怖や混乱の対象がすり替わってしまう転嫁行動の可能性もあり、誰が攻撃されるかわからないのです。いつもの愛猫のつもりでうっかり手を出すと、血を見ることになりかねません。

また、飼い主さんの方でも、可愛がっている猫の変わりように精神的なダメージを受けているはず。少し離れて、冷静になりましょう。

2.話しかけたりせず、そのまま様子を見る

猫を隔離したら、なるべく近寄らずにそっとしておきます。愛猫と離れている間は、「早くいつものあの子に戻ってほしい」「どうしているか気になって仕方ない」そんな気持ちでいっぱいになるかもしれません。

しかし、凶暴化したアビシニアンが落ち着くためには、時間が必要です。飼い主さんが動揺すれば、その雰囲気がそのまま愛猫に伝わり、余計悪化しないとも限りません。

いつも仲良しでいる飼い主さんほど、自分の声なら安心させられるのでは、と考えがちですが、今は刺激しないことがなにより。

飼い主さんの声 アビシニアンの反応
優しく声かけをする ⇒ 攻撃が悪いことと認識できない
激しい叱り声を出す ⇒ なおさら興奮してしまう

どちらにしても、良い結果を生まない可能性があります。

話しかけたいのをぐっと我慢して、そのまま静かに様子を見てください。興奮がおさまれば、普段と変わらない甘えたふるまいをしてくるはずです。

3.アビシニアンの凶暴化の原因に当てはまることがあれば改善する!

そのアビシニアンの凶暴化が果たして一過性のものなのか、あるいは長く繰り返していくものなのかを判断するには、これからの行動を見守っていくしかありません。

凶暴化の状態がひどいケースなら、今後の対処法も考えていかなければならないでしょう。

それまで愛らしい表情を見せていた猫が凶暴化するには、ストレスとなるなんらかの原因が存在することがほとんどです。凶暴化の原因のところで見てきたように、アビシニアンのストレスとなる要因は、数多くあります。

そして、その個体の環境や状態を一番よく知っているのは、飼い主さんであるはず。

家庭内や住居環境、飼い主さんとの関係を1つ1つ見直して、その原因を推測し、当てはまることがあれば、改善していきましょう。

凶暴化がおさまる日はやってくる?

それにしても、このアビシニアンの凶暴化、おさまる日はやってくるのでしょうか?飼い主さんが探り当てた原因を取り除き、上手に信頼関係を取り戻しさえすれば、元のかわいい愛猫に戻る可能性はあります。

かわいい愛猫が敵意をむきだしにシャーっとやってくると、飼い主さんの気分も落ち込みますね。

人間に個性があるように、もちろんアビシニアンにも個体による違いがあります。何を敏感にとらえるかという生まれつきの性質や生まれてからの体験は、猫によって異なります。

凶暴化は、何かが嫌だという気持ちや恐怖をうったえているのかもしれません。

少し根気は必要ですが、適切な対処をしていくことで、それまで築き上げてきた関係を取り戻すことも不可能ではありません。

ニシ教授
粘り強く、愛猫と向かい合っていこう、という気持ちが大切じゃぞ。

アビシニアンは他の猫に比べると少し凶暴になりやすいというだけ!

凶暴化という一面だけとらえると、アビシニアンによくないイメージを持つ人がいるかもしれませんね。

しかし、アビシニアンだからみんな凶暴化するというわけではないのです。多くのアビシニアンは、凶暴化とは無縁のまま過ごしています。

アビシニアンは、本来は人に甘えるのが好きで、しつけしやすい頭脳も持つ猫種。好奇心のままにやんちゃっぷりを発揮することもあるので、飼い主さんの困惑からそれを凶暴化という言葉に当てはめているケースもあるようです。

ただ、そんなやんちゃとは次元の違う凶暴化が、実際に現れることもあり、そうなったアビシニアンは、野生動物を連想させるような威嚇や攻撃をしてきます。

もともと神経質な面があることから、こうなる確率がほかの猫種より少しばかり高い傾向にあるのは確かです。ストレスを敏感に感じ取ってしまうためだと思われます。

そうした要因をできるだけ取り除き、愛猫との適切な距離感を保って接することが、凶暴化の防止や改善に繋がっていくでしょう。

【まとめ】アビシニアンの性質をよく知り、我慢強く愛猫と向き合いましょう。

凶暴化したアビシニアンについては、どう扱ったらよいのか、今後どうすればよいのか、戸惑いや不安の大きな問題です。

「前のようなかわいい子に戻ってくれるかもしれない」「いや、ここで手放さないと自分や家族の身の危険を感じる」飼い主さんは、そんなふうに心を揺らしているかもしれません。個体差や家族構成、深刻度もからみ、正解を見つけるのが難しい悩みですね。

それでもやはり、この先も自分の愛猫と付き合っていきたいと考えるなら…

  1. まずは、ストレスとなっている原因を突き止めること。
  2. 愛猫が凶暴化の症状を見せたら、適切な対処法を取ること。
  3. そして、原因を取り除いて、根気よく愛猫と向き合うこと。

我慢強い対応を続けていくことにより、少し凶暴なところは残しながらも、元のような仕草やふるまいを見せてくれたというアビシニアンもいます。愛猫との平和な日常を取り戻したというケースもあるのです。

感情的にならず、忍耐を持って対処していけば、きっと希望の光が見えてくるはずですよ。

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